不動産購入する際、「長期優良住宅」という言葉を耳にするでしょう。
少子高齢化社会における問題として、空き家が多くなる日本では、空き家の処分に困っています。
これから同じような物件を出さないために長期間住める家を建てる役割の制度を「長期優良住宅」と言います。
今回は、どんな家なのか、メリット・デメリットはそれぞれどのようなことなのかを解説します。
これからマイホーム購入を検討している方は記事を参考に取り入れるかどうか判断してみてください。
長期優良住宅とは?不動産購入前に知ろう!
長期優良住宅とは、耐用年数以上使用可能な住宅のことをいいます。
近年、建築資材や技術は向上をしており、昔に比べて耐用年数も延びています。
認定基準条件は、いくつかあります。
●バリアフリー性や将来のリノベーションのしやすい構造
●耐震性や省エネ性、住みやすさ
●維持および修繕計画有無や維持管理の安易性
●経年劣化への対策や住戸面積
建築設計段階から認定期間の検査や申請を実施するため、欠陥住宅を防ぐことも可能です。
長期優良住宅は何かというと、わかりやすくまとめると長く住める家で、将来の修繕や維持など環境変化に対応できる住宅です。
いくつかの条件をすべてクリアしなければなりません。
長期優良住宅のメリットとは?不動産購入前に知ろう!
メリットは、税金の優遇措置を受けられたり、住宅ローン金利が下がったり、資産価値が落ちにくい特徴があります。
税金優遇措置では、不動産取得税の非課税上限が100万円増額されるため、最高1,300万円まで受けられます。
実際に3,000万円の住宅で計算をしてみると、通常の場合は下記のとおりになります。
「不動産取得税=(固定資産税評価額-1,200万円)×3%=(3,000-1,200)×3%=54万円」
長期優良住宅の場合は、下記の計算となります。
「不動産取得税=(固定資産税評価額-1,300万円)×3%=(3,000-1,300)×3%=51万円」
計算の場合は3万円もの差額が出ています。
また、住宅ローン控除では、上限が10万円増額されます。
固定資産税は減税措置2年延長され、登録免許税の税率も減税されます。
長期優良住宅のデメリットとは?不動産購入前に知ろう!
デメリットは一般の住宅に比べ費用がかかることです。
認定を受けるには第三者機関に依頼することから通常より+αの申請費用でかかります。
申請は、通常の住宅より1週間~1か月ほど許可が出るまで待たなければならないことから、建築着工が遅れる可能性もあります。
建築費用では、一般の住宅より1.1〜1.3倍かかると言われています。
また、維持および修繕計画有無や維持管理の安易性が条件にあるため、定期的なメンテナンスと点検、必要に応じての修繕をしなければなりません。
放置した場合は認定取り消しとなる可能性もあるため、「長期優良住宅」を取り入れるどうかは慎重に検討しましょう。
まとめ
長期優良住宅とは、長く住める住宅の設計や設備を取り入れた家のことです。
予算とメリット・デメリットの双方を検討し取り入れるか判断しましょう。
私たち株式会社ChapteRでは、ファミリー向け売買物件を多数取り扱っております。
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