2025年の「住みたい街ランキング」から、都心離れの新たな傾向が見えてきました。 これまで23区内にこだわる生活スタイルが一般的でしたが、高騰するマンション価格を背景に、郊外や近郊都市が改めて注目されています。
横浜:利便性と快適性を備えた首位常連
リクルートが発表したランキングでは、横浜が8年連続で1位を獲得しました。再開発が進む横浜は、都心に匹敵する利便性と居住環境を提供しています。23区外でも快適に暮らせる街として、近年人気がさらに高まっています。
大宮:「ちょうどいい生活」の象徴
2位にランクインしたのは大宮です。特に女性層からの支持が多く、その理由として商業施設の充実と割安な家賃が挙げられます。「都心へ通いやすく、無理のない暮らしが可能」という点が、多くの人々に受け入れられています。
吉祥寺:根強い人気と価格の壁
一方、毎年上位に入る吉祥寺も、その魅力を維持し続けています。活気ある商店街や井の頭恩賜公園など、利便性と住みやすさが両立した街ですが、都心並みに高騰した価格が大きなハードルです。賃貸も高額な傾向が続いており、「住みたいけど住めない」というジレンマが存在しています。
郊外の台頭:立川・柏・藤沢の躍進
ランキングの中で、立川(15位)、柏(19位)、藤沢(23位)など郊外のエリアが順位を上げました。これらの地域は都心部へのアクセスが良好で、自然環境と商業施設が充実しています。特にリモートワークが普及した現在、「郊外での快適な暮らし」を求める人々にとって最適な選択肢となっているようです。
「見栄より生活」へ:変わる住まい選び
23区内の高騰するマンション価格により、都心での暮らしを諦める人が増えています。その一方で、横浜、大宮、さらには郊外の街が、生活の質とコストのバランスに優れた選択肢として浮上。「トカイナカ」という新しいライフスタイルを取り入れる人も増えています。これからは、「都心へのこだわり」より、より実用的で快適な暮らしを追求する傾向が強まるでしょう。
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